
競馬予想の成績を確認するとき、「何レース当たったか」だけを見ていないでしょうか。
的中数は分かりやすい指標ですが、的中した回数が多いからといって、収支がプラスになっているとは限りません。
反対に、的中回数が少なくても、払戻金額が購入金額を上回っていれば、収支はプラスです。
競馬予想の成績を正しく見るためには、的中率と回収率を分けて確認する必要があります。
この記事では、両者の違いと計算方法、当ブログ「競馬の時間」でどのように検証しているかを整理します。
的中率とは
的中率は、購入したレースのうち、何レースで馬券が的中したかを示す数字です。
計算式は次のとおりです。
的中率=的中したレース数÷購入したレース数×100
例えば、10レース購入して3レース的中した場合は、
3÷10×100=30%
となります。
的中率が高いほど、当たりを経験する回数は増えます。
ただし、的中率だけでは、購入金額に対してどれだけ払戻金を受け取ったかは分かりません。
回収率とは
回収率は、購入金額に対して、払戻金額がどれくらいあったかを示す数字です。
計算式は次のとおりです。
回収率=払戻金額÷購入金額×100
例えば、合計1万円購入し、払戻金額が8,000円だった場合は、
8,000÷10,000×100=80%
です。
合計1万円購入し、払戻金額が1万2,000円なら、
12,000÷10,000×100=120%
となります。
回収率が100%を超えると、その集計期間では払戻金額が購入金額を上回っています。
一方、100%未満の場合は、購入金額の方が多い状態です。
的中率が高くても負けることがある
例えば、10レースで毎回1,000円ずつ購入したとします。
合計購入金額は1万円です。
5レース的中し、払戻金額の合計が7,500円だった場合は、
- 的中率:50%
- 回収率:75%
- 収支:マイナス2,500円
となります。
10レースの半分を的中していても、収支はマイナスです。
これは、的中した馬券の配当が低かったことや、購入点数が多かったことなどが原因として考えられます。
的中率が低くても回収率が高い場合がある
同じく10レースで、合計1万円購入したとします。
的中したのが2レースだけでも、払戻金額が1万5,000円なら、
- 的中率:20%
- 回収率:150%
- 収支:プラス5,000円
です。
的中率だけを見ると低く感じますが、回収率ではプラスになっています。
このように、的中率と回収率は必ずしも同じ方向には動きません。
的中率と回収率の比較
| 項目 | 的中率 | 回収率 |
|---|---|---|
| 分かること | 当たったレースの割合 | 購入金額に対する払戻金額 |
| 計算の基準 | レース数 | 金額 |
| 高い場合 | 的中回数が多い | 収支が良い |
| 注意点 | 配当や購入額は分からない | 的中の安定性は分からない |
どちらか一方だけを見るのではなく、両方を確認することが大切です。
トリガミも的中として集計する
馬券が的中しても、払戻金額が購入金額を下回る場合があります。
これを一般にトリガミと呼びます。
例えば、1レースで1,500円購入し、払戻金額が900円だった場合は、
- 判定:的中
- 収支:マイナス600円
- レース回収率:60%
です。
的中率の計算では1レース的中として扱いますが、回収率ではマイナスになります。
そのため、当ブログでは結果を次のように区別します。
- 的中
- 不的中
- トリガミ
- 返還あり
「当たった」という事実だけでなく、実際の収支まで記録します。
1レースの回収率と月間回収率は分けて考える
1レースだけ高配当を的中すると、そのレースの回収率は大きく上がります。
しかし、長期間の成績を見るためには、一定期間の購入金額と払戻金額を合計する必要があります。
月間回収率は、次の式で計算します。
月間回収率=月間払戻金額÷月間購入金額×100
各レースの回収率を足して、レース数で割る方法ではありません。
例えば、2レースの成績が次のようになったとします。
1レース目
- 購入金額:1,000円
- 払戻金額:3,000円
- 回収率:300%
2レース目
- 購入金額:9,000円
- 払戻金額:0円
- 回収率:0%
回収率の平均を計算すると150%に見えます。
しかし、実際には、
- 合計購入金額:1万円
- 合計払戻金額:3,000円
なので、期間全体の回収率は30%です。
3,000÷10,000×100=30%
集計では、必ず購入金額と払戻金額の合計から計算します。
購入点数が多いほど的中率は上がりやすい
馬券の組み合わせを増やせば、的中する可能性は一般的に上がります。
ただし、購入金額も増えるため、回収率が低下する可能性があります。
例えば、3連単を3点だけ購入する場合と、30点購入する場合では、後者の方が的中範囲は広くなります。
しかし、同じ払戻金額でも購入金額が10倍になれば、回収率は大きく下がります。
例
払戻金額が6,000円だった場合、
- 購入金額600円:回収率1,000%
- 購入金額3,000円:回収率200%
- 購入金額6,000円:回収率100%
- 購入金額9,000円:回収率約66.7%
同じ的中馬券でも、購入点数と資金配分によって成績は変わります。
買い目を事前に固定する理由
当ブログでは、予想後に買い目を増やして帳尻を合わせることを避けています。
事前に買い目と点数を決める理由は、次のとおりです。
- レースごとの購入金額を比較しやすくする
- 買いすぎを防ぐ
- 的中後に都合よく解釈しない
- 馬の評価と買い目が一致していたか確認する
- 同じ条件で検証を続ける
予想印に入っていた馬が上位に来ても、実際の買い目に含まれていなければ、馬券は不的中です。
「予想は当たっていた」と「馬券が的中した」は分けて記録します。
的中率が低い原因を分解する
的中率が低い場合でも、すべてを本命馬選びの失敗と判断することはできません。
主な原因には次のようなものがあります。
- 本命馬が馬券圏外だった
- 相手候補が不足していた
- 3着候補が抜けていた
- 着順固定を誤った
- 展開想定が外れた
- 危険人気馬を残しすぎた
- 穴馬を買い目に反映できなかった
原因を分けることで、次回に直すべき項目が明確になります。
回収率が低い原因を分解する
回収率が低い場合は、馬選びだけでなく、購入方法も確認します。
- 低配当の組み合わせを買いすぎている
- 人気馬同士の組み合わせに偏っている
- 点数が多すぎる
- 期待値の低いレースまで購入している
- 不的中後に購入金額を増やしている
- 的中してもトリガミになっている
- 本線と押さえの資金配分が合っていない
的中率が改善しても、買い方に問題が残っていれば、回収率は上がらないことがあります。
当ブログの検証方法
「競馬の時間」では、レース終了後に、的中と不的中だけでなく、次の項目を確認しています。
- 展開予想
- 本命馬の評価
- 危険人気馬の判定
- 穴候補の選定
- 期待値ランク
- 買い目構成
- 購入金額
- 払戻金額
- 回収率
- 主な敗因
- 次回改善
例えば、本命馬と対抗馬が上位に来ても、3着候補を買い目に入れていなければ、買い目構成の問題として記録します。
一方、本命馬が大きく崩れた場合は、能力評価や危険度評価に問題がなかったかを検証します。
的中・不的中だけで終わらせない
結果が不的中だった場合でも、予想のすべてが間違っていたとは限りません。
反対に、的中していても、判断内容が正しかったとは限りません。
不的中でも残る評価
- 展開の方向性は合っていた
- 危険人気馬の評価は正しかった
- 穴候補が好走した
- 相手候補までは正しかった
- 着順固定だけが違っていた
的中しても残る問題
- 点数が多くトリガミだった
- 本命馬の評価は誤っていた
- 偶然押さえた組み合わせが的中した
- 期待値の低い買い目だった
- 購入金額に対して払戻金額が少なかった
こうした違いを記録することで、予想判断と馬券成績を分けて改善できます。
回収率は短期間だけで判断しない
競馬は、少数のレース結果によって回収率が大きく変動します。
1回の高配当的中で回収率が急上昇することもあれば、連続不的中によって大きく低下することもあります。
そのため、1日や数レースだけで予想方法の良し悪しを断定せず、
- 週単位
- 月単位
- レース条件別
- 期待値ランク別
- 中央競馬と地方競馬別
など、複数の視点で確認する必要があります。
購入しないレースも成績改善につながる
回収率を改善する方法は、的中馬券を増やすことだけではありません。
評価差が小さいレースや、人気と能力の差が見つからないレースを購入しないことも重要です。
当ブログでは、期待値ランクが低いレースについて、
- 購入金額を抑える
- 検証だけ行う
- 購入を見送る
という判断も選択肢にします。
見送ったレースは的中率には入りませんが、不要な購入を減らすことは、長期的な回収率の改善につながります。
まとめ|的中率は過程、回収率は金額の結果
的中率は、購入したレースのうち、どれだけ当たったかを示します。
回収率は、購入金額に対して、どれだけ払戻金額があったかを示します。
どちらも重要ですが、役割は異なります。
- 的中率だけでは収支は分からない
- 回収率だけでは安定性は分からない
- トリガミも的中として数える
- 期間回収率は購入額と払戻額の合計から計算する
- 購入点数が多いと回収率が下がることがある
- 馬選びと買い目構成を分けて検証する
- 買わない判断も回収率改善の一部になる
「当たったか」だけではなく、
いくら購入し、いくら戻り、どの判断が結果につながったのか
まで記録することが、競馬予想を改善するための出発点です。
回収率を意識した競馬予想を考えるうえで、以下の記事も参考になります。



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